この『におい』というのは厄介である。
自分ではものすごく気をつけていても、他人によって感じ方が違うから。
そして、自分で発しているにおいというのは、自分では分からなかったりする。
本人に自覚がないので、周りの人達が「臭うな・・・」と思っていても指摘しづらいデリケートな問題なのだ。
ここはやはり御迷惑なる前に、自分でできる限りの対策を施しておきたいものである。
汗のにおい
じっとしていても、汗が止まらない夏。
汗はかいてる間は分からないが、一旦乾くと、なんとも言えないにおいを発するようになる。
私はおじさん達に囲まれて仕事をしているわけだが、夏の間はたまに「ウッ」となることがある。
今は改善されているのだが、以前は朝の作業で大量の汗を吸った作業服を、そのまま船員の控え室に置いていた。
するとどうでしょう。
汗の匂いなのか、おじさん臭というものなのか。夏はものすごいにおいが部屋中に充満するようになった。それは学生時代に嗅いだ、剣道部の部室のようなカホリ。( ;∀;)
船が動いている間は、その中で弁当を食べることがあるのだが、もう地獄。
においが邪魔をしてご飯の味が分からなくなるほどで、泣きながら弁当を食べたこともあった。
おじさん達にはこのにおいが分からないのか!?と、疑問に思ったのだが、分からないんだろうと思う。なぜならおじさん達は、その中で平然と弁当を食べていたから。
自覚のないおじさん達に「臭くなるので、朝は汗をかく仕事は控えてくれ」と、言いたかったが言えないのが辛かった。
本人達には直接言えなかったが、耐えられなくなり、他の部署の人に愚痴ったことがある。女性一人で、不憫に思ってくれたのかもしれない。
気がついたらおじさん達は、汗を吸った作業服を船の洗濯機で洗うように。
この気遣いのおかげで、私は控え室でちゃんと弁当が食べられるようになったのである。
鼻から息が吸えるってスバラシい!!
化粧品のにおい
おじさん臭をディスってしまいがちだが、女性だってにおいに気をつけた方がいい。
それは香水のつけすぎや、柔軟剤の使いすぎなど。
私は以前、化粧品のにおいで人に不快感を与えたことがある。
それは肌荒れがひどかった時で、治したい一心から化粧品を全取り替えをしたことがあった。
私でもその化粧品を使った時、ちょっと『昔おばあちゃんが使ってたような化粧品のにおい』だなと思ったが、肌荒れに効くということだったので、気のせいだと自分に言い聞かせてそのまま出社した。
するとその時、一緒に船に乗っていたおじさんが、何も言わず操舵室の換気扇のスイッチをON!!
後にも先にも換気扇を回されたのは、その時だけ。( ̄▽ ̄;)
何も言われなかったので定かではないが、私が操舵室に入った瞬間におじさんが一時停止したことから、化粧品のにおいがおじさんには耐えられないものだったと考えられた。
私は申し訳ない気持ちになりながら、その化粧品はもう使わないでおこうと、心に決めたのである。
無臭になりたい
ものすごく気をつけているつもりでも、自分では分からないというのが悩ましい。
私は船の控え室が『臭い』とおじさん達が嫌になったりしたが、仕事中、ひょっとして自分も同じ匂いを発しているのかもと思うことがある。女性にも加齢臭があるというし。
が、そこまでではないと信じたい。
過剰に気にしすぎるのもストレスでしかないが、やはり他人にストレスを与えるかもと思うと、気にせずにはいられない。
だって素敵な女性というのは、良いにおいがするのがお約束でしょ?
9月に入ったが、まだまだ暑い。ここはまだ気を抜いてはいけないと考える。
せめて無臭に近づきたいと思うあまり、暑い間は制汗剤が手放せない、えみ子さんなのであった。
ではでは。
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