人に贈り物をする時は、ものすごく気を使う。
貰っても迷惑にならないもので、金額も大き過ぎない適度な物を探し出さなければならない。
ものすごく気を使うのに、相手には気を遣わせないような何か。
今まで失敗してきたけど、結局食べ物が最強だと思う。
なくならない物
誕生日、バレンタインやクリスマスのイベント事、今まで数々の贈りものをしてきたし、贈り物を何をしようかと考えている時は、すごく楽しいのである。
相手に何を渡せば喜ぶのか、これは腕の見せ所。そして私は、ことごとく失敗してきた。
若い頃は、けっこう消耗品以外の記念になるような、ずっと残る物を送って失敗したと思う。ロマンチストだったのかしら。
実際、自分がそういう物を貰った時、嬉しいかと聞かれたら微妙。いや、貰った瞬間は嬉しかったりするのだが、時間が経つにつれて処分したい衝動駆られる。くれた人、ごめんなさい。
そして処分しようと思った時には、必ずくれた人の顔を思い出して処分しづらくなるのである。
相手のことを考えて、相手の好みにピッタリな物を探し当てたとしても、人の好みは変化していくもの。いつか相手が処分したくなった時に、私の顔を思い出して捨てられなくなってたら、ごめんなさい。気にしないで、処分してください、と言いたい。
金額も大事
働き始めた頃、私は船に乗っていたので同級生の女の子たちに比べたら、お給料はいい方だったと思う。
しかし、当時はそういうことも自覚していなかったので、“相手が好きそうだな”と思ったらあまり金額のことを考えずに贈っていた。
これも相手にとっては負担だったろうな。と、今では分かる。
私も誕生日なんかでちょっとお高いものを貰ったら、やっぱり相手の誕生日には、それなりの物を送らなければと思うもの。
このさじ加減は、本当に難しい。人によって金銭感覚が全く違うので、やはり相手のことをよく考える必要がある。
なくなる物
どんなに相手のことを考えた贈り物だったとしても、失敗する可能性がある。そして、それが失敗と気付きにくいのは、送った相手に喜んでる姿を見せるというお作法があるから。
結局のところ、贈り物というのは独りよがりになりがち。
この年になって、相手に気を遣わせない贈り物というのは食べ物が最強と気付く。おそい。
食べて、跡形も残らない。残るのは、美味しかったという感想のみ。
そこで今日、友達の誕生日のお祝いとしてハラダラスクを渡した。その友達から教えて貰ったお菓子なので、確実に好き。気軽感を出すべく、箱になんて入れません。
結果、喜んでくれて良かった。
なくなる物として、お花なんかもいいかもと考える。
そして、私の誕生日は忘れてくれるくらいがちょうどいいんではないかと思う、えみ子さんであった。
ではでは。
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