アラフォー独身女は人に会いたくないけど、寂しい

人間関係の迷走
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私は人と関わることが得意ではない。

人との距離が近くなると、なんでも話せる気楽な関係になる訳でもなく、疲れ果てる。私だけ?

恐らく、嫌われたくないために、頑張って合わせすぎてしまうことが大きな原因。

疲れ果てると、「もう人には会いたくない」と思って距離をとってしまうのだが、時間が経つと「やっぱり寂しい」などと思ってしまう。

なんと身勝手な面倒臭い性格である( ̄Д ̄)ノ

以前、地元に仲の良い後輩がいた。

一緒にお酒を飲んだり、定期的に会っていた後輩で、その子が結婚してからは旦那さんも一緒に飲んだりしていた。

私が仕事で地元を離れてからは、一緒に飲むことも無くなっていたが、連絡は取り合っていた。

時々、電話で話すときに「泊まりにおいでよー」なんて、気楽に誘っていたのだが、ある連休の時に遊びに来ることになった。家族旅行として。

私が「泊まりにおいでよー」と言っていたのは、あくまでもその後輩本人に対してだけに言っていたものと思っていたのだが、ちょっと意思の疎通がなっていなかったのかしら?

その家族とは、旦那さんと娘。おまけに飼っている犬もご同行。

最初は家族で来るというので、ホテルにでも泊まるのかなと思っていたら、全員で私のアパートに泊まるとな。

えっ!??一人暮らしのアパートに家族連れってどういうこと?という大混乱に陥った私であるが、以前から「泊まりにおいでよー」などと言っていた手前、断りきれず。

そして、後輩一家を迎えるために、私は頑張った。

事前に部屋中の掃除をし、出社前に布団を干したりもしたのである。しかも、後輩一家が来たのは、仕事の繁忙期の間の1日休み。

仕事終わりに後輩一家と合流し、飲みに行き、うちに泊まるという流れ。

お客に自分のベットと予備の布団を明け渡し、私はリビングで雑魚寝。というか、犬のことがバレないかと気になって、ほとんど眠れず。

次の日は朝早くから、後輩一家の観光に同行。観光は断ろうとしたのだが、(後輩一家的にはお世話になったお礼という)善意のお誘いを断ることができなかった。

途中、後輩と娘の小喧嘩をはさみつつ、一日中歩き回った私は、本当に疲れ果てた。

歩き疲れたのもあったが、完全に気疲れ。

繁忙期の中休み。本当はゆっくりして、後半の繁忙期に備えたかった。

しかし、この後輩一家が泊まりに来て、疲れ果てた私は、観光が終わる頃には頭ガンガンの絶不調。そりゃ、ほとんど寝てないし。

「あぁ、早く帰ってゆっくり寝たい」などと心の中で思っていたら、なんと後輩一家は「なんならもう一泊しようかな〜」と言った雰囲気まで醸し出してきた!

「そりゃ、あなた達は連休かもしれないけど、私は明日も仕事ですよ?お断りです!!」と、はっきり言えるはずもなく、聞こえないふりして誤魔化したのである。

半ば無理やり帰ってもらった感はあったが、もはや次の日の仕事が不安になるくらいの絶不調であった。

この一件から、後輩一家との関わりが恐怖になった私は、一気に距離をとってしまったのである。

もう、私には色々とムリっす( ;∀;)

分かっている。

最初に「仕事が忙しいから」「一人暮らしのアパートに、旦那さんと娘さんも一緒はキツい」「アパートは動物不可」「繁忙期の船の運転は疲れるから」と言って断ればなんの問題もなかったはずだ。

しかし、面倒見のいい先輩でいたいと思うあまり、つい、全力で頑張ってしまった。

そうやって頑張った結果が、「もう色々とムリっす」である。

後輩からしたら、「泊まりにおいでー」って言うから来たんだろうし、繁忙期に来たのも、家族で来たのも、結局、私が「いいよ」と言ったからだ。

後輩一家を一泊させるくらい、なんとも思わない大らかな先輩でいたかった。

恐らく、私のアパートにあんなに気軽に泊まりにこようとする人は、もう二度と現れないだろう。

ソレなのに、一気に連絡しなくなるって、超感じの悪い先輩である。

と言っても、同じことが繰り返されたら「やっぱりムリっす」ってなることは間違いない。

断れ( ̄Д ̄)ノ

まぁ、当時はただ疲れ果てて距離をとってしまったのだが、アラフォーになった今ではそのことよりも、楽しくみんなで飲んでいた頃の方が懐かしい。

人と深く関わろうとすると疲れるのに、一人の時間が長くなりすぎると寂しくなってくるという、このひねくれ具合をどうしてくれよう。

それに、今なら分かる。

当時は後輩一家だけに振り回されていたような気でいたが、勝手に距離を置いた私も、ずいぶん後輩一家を振り回していることを。

関係が切れない程度でぼんやり繋がり続けるって、至難の業だと思う、えみ子さんなのであった。

ではでは。

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