キャラ変する母、踊る娘

家族の迷走
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仕事を辞め、実家に戻り、思ったことがある。

それは、母がキャラ変しているということ。

20歳で働き始めて実家を出てから、すでに20年以上経っているのだが、その間に母が弱ったのか、私が強くなったのか。

どっちにせよ、キャラ変している母に戸惑いつつ、それに合わせて踊る娘なのであった。

私の母は、早くに両親を亡くしたこともあり、若い頃は大変な苦労をしたそうな。

そして、そのことを子供だった私に、どんなに大変だったか何かある度に語り、時には涙を流しながら訴えてきた。

子供の頃はその話を聞くたびに、何かものすごく悪いことをしているような気分になるので、また始まった・・・という気持ちで聞いていた。

正直言って、苦行( ;∀;)

自分のことは切々と語り、それを黙って聞き続けないといけなかったのに、私の話は否定したりサラッと聞き流すので、私は母に自分の話をしても、寄り添ってくれるようなイメージを持っていなかったのである。

いつも自分が一番大変な思いをしている人って印象。

それが20数年後、再び実家に戻ったら、子供のことを最優先に考える親キャラになっていて、おったまげ。

ちょいちょい、こんなにあなたのことを思っている風なことを言ってくるのだが、それを聞いて、感謝する気持ちよりも、怖い・・・と思ってしまう、私がひねくれているのか・・・。

今までの経験から、母の予想に反する態度をとってしまうと『こんなに一生懸命やっているのに、ひどい態度をとる娘の図』になるのがオチなので、どう反応していいのか迷ってしまう。

元々、仲良し家族というわけではなかったので、相談というようなことをしたことがなかった、ワタクシ。(仕事を辞める時が初めてかも)

旅行に行くのを報告するのは前日で、就職活動についても一切の報告なし。( ̄Д ̄)ノ

そのことに対して「一緒に住んでるのに・・・」と文句を言われるが、本気で親に聞いて欲しい話なんてないし、母の何気ない一言に影響を受けたくない。

子供の頃は、話を聞いて寄り添ってくれない母に対して、寂しい気持ちになったり、呪ったりしたこともあったが、今となっては、そのままのキャラの方が気が楽かも・・・と思ってしまう。

とはいえ、ちゃんと育ててもらったし、無職になった娘を置いてくれているのだから、母のキャラ変にも気持ちよく答えなければならない。

子供の頃は、母の言動に一喜一憂して踊らされている感があったが、大人になった娘は、母の言動に合わせて積極的に踊ってみることにした。

心の中でチッと舌打ちしていようとも、顔は笑顔で、感謝の言葉は大きめに。そして、スーッと舞台から退場する。

そうすることで母のご機嫌は保たれるし、私の心の平穏も保たれる。

家族であっても、話を腹八分くらいに聞いておくのがベストだと知った、えみ子さんなのであった。

ではでは。

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コメント

  1. とまと より:

    苦労話しを時に涙ながらに語るお母さん対し、娘にありのままの気持ちを言えることが羨ましく思いました。それに申し訳ないような気持ちになる…なんとも正直な表現です。

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