アラフォーが転職を考える時。その4

働き方の迷走
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家にはテレビはないが、ネットでも情報は流れてくる。

昨日から、知床半島沖観光船事故のニュースが目に付く。自分が船に乗っているので、他人事とは思えない。船に乗る以上、明日は我が身として考える。

安全第一を考えて運行していると思っているし、操船自体は好きなので普段はあまり『怖い』ということを考えないようにしている。

あまり考えすぎて恐怖心を持ちすぎると、いざという時に冷静な判断が出来なくなるからだ。状況に慣らしていく事で経験値を上げ、常に平常心を保てるようになることが理想。

そうは言っても急に風が強くなってきたり、海上模様が荒れてきたりすると、一気に肩に『責任』という重石がのし掛かってくる。人の命を預かる、ずっしり重い『責任』というもの。

そんな時は、正直に言うと怖くなるし「なんで私はこんなことしてるんだろう?」「逃げ出したい」と思ってしまう。

そう思いながらも、なんだかんだで20年以上船に乗ってきたのだ。

一応、私は無事故であるが(当たり前だ)、この知床の観光船のような船の事故を聞くと、私もこんなことになる前に早く逃げ出さなくてはと、思ってしまう。

知床の観光船の船長もそうだと思うが、事故を起こそうと思って船を出す船乗りなんかいない。

それでも(ニュースで流れてくる情報が、本当かどうか今のところ分からないが)事故を起こしそうな要因ばかり聞こえてくる。

ベテラン船員を解雇し、総入れ替えになって新人に教える人がいない。波があって運行をやめた時も「なんで出さないんだ」と叱咤する社長。

本当なら、船員にとっては地獄。

もちろん、何を言われたとしても船長が不安を感じるようであれば、船は出してはいけない。何かあれば、今回のように大惨事につながるし、船長は犯罪者になる。

しかし、立場が上の人の判断に、異を唱えることも容易ではない。

私の働いている船では、「なんで出さないんだ」と叱咤されるような事はない。

しかし、同じ会社なのに『実際に船に乗って操船する人間の考える安全と、船の事・海の事を知らない会社の偉い人が考える安全が、必ずしも一致するとは限らない』というのは感じる。

『安全第一』と声高らかには言われているので、何かあった時は確実に「船長に全ての責任がある」と言われること間違いなし。

それはそうなんだが。何かあった後に、私が何を言っても言い訳にしかならない。

人の命を預かる。その責任を忘れそうになった時は、早々に船を降りる決断をしなければと思う、えみ子さんである。

知床半島の事故に遭われた方々全員が、一刻も早く見つかることを願う。

転職を考える時

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ではでは。

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