キラキラ女子が、友達同士でおしゃれをして、高そうなホテルに泊まり、映えるランチを写真に撮ってSNSにあげているのを見ると、羨ましいと思ってしまう。
あれ?私もそのような女子になるはずだったのに、どこでどのように間違ってこうなった?( ̄Д ̄)ノ
私の四国の旅は、大体がトイレとお風呂は共同の安宿素泊まりし、食事のほとんどがコンビニかスーパーのお惣菜というのに。
キラキラ女子のおしゃれ旅とは程遠いのであるが、こんな旅だからこそ面白いこともある。
そのような格安宿には(おっさんが多めで)私と同じような一人旅がほとんどなんだが、時にはおもしろい人に会うことがある。
高知の有名な観光名所を一通り巡った後、四万十のとあるお手頃なホテルに泊まったワタクシ。
そこのホテルは各客室にトイレは付いているが、お風呂は最上階の浴場へどうぞというスタイルだったのだが、人が多いと嫌だった私は少し遅い時間にお風呂に入りに行って、そこでとある若い女性と出会した。
私が手すりにタオルをかけて体を洗っていると、後から入ってきた若い女性が「私もここにタオルをかけてもいいですか?」と聞いてきた。
私は「どうぞ、どうぞ」なんて言いながらも、なんで私に聞いてくるんだ??と思っていた。
体を洗い終わって湯船にしばらく浸かっていると、その女性も入ってきたのだが、笑顔で「いいお湯ですね」と話しかけてくる。
その後にポツポツと喋り始めたのだが、誰かと一緒に旅行をしていたら、こんなことはならないだろうなと思った。
友達と一緒なら知らない人に喋りかけることはないし、面白い人がいても気が付かない。
その女性は、そのホテルを2泊目だったらしい。
びっくりしたのが、元・ホストの男性を追いかけて四国までやってきたそうな。( ゚д゚)
なんでも、元・ホストの方が色々あってテント生活をしながらお遍路に挑戦しているらしいのだが、しばらくお風呂に入っていないので、彼を見つけて「お風呂どう?」と言ってきたらしい。
え?ということは、その元・ホストの方と一緒にこのホテルに泊まっているの!?
そのホテル代は、この若い女性持ちなの!?
その彼を探してタクシーで移動してたらしいが、ご職業は!?
ホストに貢ぐ、若い女性ってことなのかしら!?
色々と気になるが、初対面の人に聞いていいものか( ̄Д ̄)ノ
その彼がYouTubeをしているらしいので「ホストの方は、何というYouTubeチャンネルなんですか?」と聞いてみたら、その彼女は笑顔で「元!!!ね。」とだけ言って、チャンネル名は教えてくれなかった。
それ以上聞いちゃいけないのかしら?とは思ったけど、おばちゃん、気になってしょうがないわ!!
まぁ、おばちゃんの野次馬根性で若い女性のことを根掘り葉掘り聞くのも悪いと思って「のぼせてきたので、私は先に上がります・・・」と、湯船を出ることにした。
すると、その若い女性は「じゃぁ、私も・・・」と言って、一緒に湯船を出るではないか。
Why??( ゚д゚) ナツカレタ?
結局、並んで髪を乾かし、一緒に脱衣所を出て、エレベーターに乗り、「いい旅を」と言って別れるまで(元・ホスト以外の)おしゃべりを続けてしまった。
普段、若い女性とおしゃべりする機会なんてないので新鮮であった。
が、この若い女性、ずっとニコニコしていたが、何となく危なっかしい感じがするので心配になったのも確か。
その元・ホストの方との関係も気になるし、ガリガリに痩せていたし、浴場から自分の部屋に戻るまで距離があるのに、下着もつけずにホテルの(白い)ガウンだけ着て移動しようとしていたところとか。
人懐っこいのはいいが、ただでさえおっさん多めの古びたホテルなのに(色々と失礼)、警戒心がなさすぎじゃなぁい?( ̄▽ ̄;)
ちゃんとエレベーターを降りていくまで、気分はおばちゃんボディガードであった。
名前も住んでいるところも知らないし、もう絶対に会うことはないけれど、元気にしていればいいなと思う。
普通に生活していたら出会わないであろう人の、こういう面白い話を聞けるので、一人旅も悪くない。
四国の旅が終わって、『ホスト』『お遍路』というワードでYouTubeチャンネルを探してみたが、結局それらしいものは見つからなかった。
あの時の話は本当だったのだろうか?と思う、えみ子さんなのであった。
ではでは。続く。
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