一度こじれてしまった人間関係は、どんなに頑張ってみてもどうにもならない。
こんなはずじゃなかった。どうしてこんなことに?などと、そうなった原因を記憶をたどって、探して、落ち込んでみたりするかもしれない。
でも、落ち込みすぎることはない。時間が解決してくれるってもんである。
そして、さっさと諦めるんだ( ̄Д ̄)ノ
思い込み
何もこじれるのは、男女の関係だけではないし、年齢も全く関係ない。大体がボタンのかけ違いのような事が起こり、そしてお互いの思い込みで完全修復不可能。
人は自分の見たいものしか見ないのである。
こんな事が学生の頃あった。
私が中学2年生の時で、明日は新入生の入学式。
学校帰りの下駄箱で、自分の向かい側の下駄箱のネームシールがピラピラになっている事に気がついた。ヤンキー全盛期あるあるなのか、ネームシールがギリギリまで剥がされていたのである。
そのピラピラになったネームシールをよく見てみると、知っている子の名前だった。私の幼馴染の友達で、私も子供の頃に一緒に遊んだことのある子。
確かにちょっと目立つ、やんちゃな子だったと記憶はしているが、明日入学の新入生にこの仕打ち!?そう思った私は、まだくっ付くんじゃないかと、指で押さえてみたのである。しかし、一度剥がれたシールは再くっ付く訳もなく、ピラピラのまま。
結局、諦めて帰ったのだが、数日後思いもよらなかった展開になった。
どうも私がネームシールを触っていた所を見ていた人がいたらしく、呼び出されてしまったのだ。しかも上級生5〜6人に囲まれるという、根暗な中学生には地獄絵図( ̄Д ̄)ノ
しかもその呼び出した上級生が、全員顔見知りだった。私は小学生の頃からバレーボールを習っていたのだが、その時一緒に習っていチームメイトの皆さんで。
なぜ呼び出されたのか分からない私に対して「なんでシール剥がしたりしたん?」「かわいそうでしょ!?」などと責め立てる。しかも5〜6人が一緒になってΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
私も一生懸命に自分じゃないことを説明しようとしたが、「見ていた人がいる」と取り合ってもらえず。
その後の展開はよく覚えていないが、全く信じてもらえなかったので、以前一緒にプレーしてたチームメイトとは思えないほど、怖かったのは覚えている。
根に持つ
当時はショックだったが、時間が経てばちゃんんと忘れていくもので、思い出すこともなくなっていた。
しかーし!ふとしたキッカケで、思い出すハメに。私が働き出してずいぶん経った時、母親がいった一言がキッカケ。「裏のナオちゃん(一緒にバレーボールを習っていた)、先輩たちと同窓会してるらしいよ。」
何でも母親同士が偶然遭遇して、そんな話になったらしい。「あら?うちのえみ子さんは呼ばれてないワ〜(笑)」みたいな。
最初は私も同窓会の話を「へ〜」くらいで聞いていたのだが、その参加してる先輩の名前を聞いているうちに、だんだんと嫌な気分になってきた。
この嫌な気分はなんだろう?そして記憶は蘇る。あの時私を責め立てたメンツではないか!!
あのまま忘れてたほうが幸せだったのに、思い出したってことは、私もけっこう根に持ってたのね。どんな顔だったかまでは思い出せないけど。
そして思う。あの先輩たちは、今でも私の事を新入生のネームシールを剥がすような人間として、記憶しているんだろうか?それとも、そんな事があったことさえ覚えていない?
もう会う事もないので、どちらでもいいのだが、それにしても腹が立つ。
教訓
この出来事がいいように働いているのかは分からないが、私は思い込みでこじれた人間関係を、どうにかしようという努力はしなくなった。
現在でも、そんなつもりで言ったんではないんだが。やったんではないんだが。というボタンのかけ違いのような事が起こる。しかし、自分が正しいと思っている人に、何を言おうとしても言い訳のようにしか聞こえない。
こんな時は、ひたすら時間が経つのを待つべし。自分が忘れるのが先か、相手が忘れるのが先か。
そして若い頃なら思い悩んでいたようなことが起こっても、歳を重ねると「まぁ、そんな事もあるよね」と、流す力が備わってくるから不思議だ。
何事も程々に気に病もう。
しかし、今あの呼び出した先輩達と再会することがあったら、怒りのデコピンくらいはするかもしれない、えみ子さんである。
ではでは。
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