子供部屋おばさんのクリスマス・イブ

私がクリスマスのイベントを楽しみにしていたのは、もう遠い昔。子供の頃。

成人してからは毎年仕事が当たり前のように入っていたので、仕事帰りに「せめてチキンを・・・」と思って、スーパーに売れ残ったあんまり美味しそうに見えないチキンを買って帰るのがお決まりのパターンとなっていた。

アモーレな彼がいたらまた違ったのだろうけど、独身女のクリスマスなんて悲しいが、そんなものであろう。(￣Д￣)ﾉ

そして、子供部屋おばさんになった今年、同じようなクリスマスを送るのだろうと思っていたのだが、違った。

初めてクリスマスの（買い物の）洗礼というものを受けたのである。

実家には年をとった両親と私だけなので、クリスマス自体を綺麗に忘れていた、ワタクシ。

それなのに、母が関東に住む姪っ子とテレビ電話をしながらクリスマス会を催す約束をしたというではないか。

最初は「へ〜」と他人事のように聞いていたのだが、今日、母は「準備よろしくね」と言ってパートに出かけて行ってしまった。

え？丸投げデスカ！？(　ﾟдﾟ)

収入のない無職の娘が、何でチキンだのケーキだのを買って来れると信じて疑わないのだろう？と不思議に思ったが、姪っ子が楽しみにしているらしいので、仕方がない。

ちょっくら買い物に行ってくるか・・・という気になって、クリスマスの買い出しに行ってみたのだが、クリスマスを舐めていたと痛感。

今までクリスマスに縁遠かった私は、おったまげの疲労困憊であった。

夕食にチキンを準備すればいいという話だったので、午前中は車の洗車に行ってきた。

何もクリスマスに洗車しなくても・・・と思われるかもしれないが、先日の寒波がやってきた時に高速道路を走らせたものだから、車が真っ白になっていた。

高速道路に散布する凍結防止剤が、塩という話を聞いたので、とにかく早く流してしまいたかったのである。

私にとっちゃ、チキンより洗車。(￣Д￣)ﾉ

しかし、私と同じような人はたくさんいるようで、洗車場も車でいっぱいであった。

だが塩は洗い流したいので、待って洗車していたら終わった頃にはすでにお昼を回ってしまっていた。

それから実家から（1時間弱かかるけど）一番近くにあるでっかいイオンモールへ向かったのだが、これが地獄の始まり。

駐車場を何周回っても、車を止められない！昔ドラマで見ていた「世にも奇妙な物語」みたいに、ひょっとして一生この駐車場から出られなくなってしまうんじゃないかと思うほど。

呑気に洗車している場合ではなかった！と後悔しまくり。

それでも、ようやく空いたスペースに車を停めて、いざチキンを買いに向かったのだが、そこでは家族連れの勢いに完全押され気味となる。

何これ？クリスマスっていつもこんなにすごいの！？( ；∀；)

何を買うのにも大行列。というか、みんな我先にと殺気立っていないかい？

誰かと一緒に祝うクリスマスって、みんなこんな大変な思いをしているのだなぁ。なんて思いながらチキンとケーキを買っていたら、今度は大渋滞しており駐車場から出るのも大変。

帰り着いた時にはすっかり暗くなってしまっていた。

ヘロヘロになって帰ってからは、サラダを作ったりチキンを温め直したり準備をして、無事に孫と祖母のクリスマス会が執り行われた。

自分で選んで買っておいてこんなことを言うのも何なんだが、フライドチキンにケーキで胸焼けしそう・・・。

身も心も、完全におひとりさま仕様になっているなと実感する、えみ子さんなのであった。

ではでは。