20年以上続けてきた船員の仕事を辞め、40代半ばでトラックドライバーとして働き始めた、ワタクシ。
最初はどうなることかと思ったが、今でもトラックドライバーの仕事は続いている。
ミラクル!!( ̄Д ̄)ノ
そして、トラックドライバーとして働くようになって、過去の肩書のパワーってすごかったんだなと実感する、今日この頃。
前職では一応、船長という肩書きを持って働いていた私が仕事を辞め、一度実家に戻った時のことである。
母から「あんたは今まで(船長という)キャリアがあったけど、これから大変よ。」と言い、自分が働くクリーニング店に来る「料金が高い!」などと言ってキレ出すクレーマーような客の相手をすることが、どれだけ大変かという話を聞かされたことがあった。
その話を聞いている時は、私だって色んなお客と接することがあったし、大変な思いをすることがあったのに、なんで私が楽をして働いて来たみたいに言うのかなぁ!?と、嫌ぁ〜な気持ちになった。
が、今思うと、あの母の言葉は間違ってはいなかったようにも思う。
実際、船長として働いていた時、船の中でヤクザのよう(に見える)強面のおじさんがタバコを吸っているのを注意しに行ったり、中国人同士が喧嘩を始めて仲裁に行ったりしなければならない時があったが、最初は揉めたとしても、理不尽に怒り出すような人はいなかったし、最終的には私の話をちゃんと聞いてくれていた。
「女が運転して大丈夫?」などと言う失礼なおじさんも(たま〜に)居たりしたが、笑顔で言ってくるので、本人は悪気が全くない様子であった。
(聞いている私は超ムカついたが)あくまで冗談という具合。( ̄Д ̄)ノ
ずっとそのような環境にいたせいか、どんな(悪人っぽく見える)人であろうとちゃんと話せば分かり合えるし、根っから悪い人なんていないと思っていた。
それがどうだろう。トラックドライバーとなった現在、なんだか以前より失礼な態度を取られたり、話が通じなくなることが増えたなぁと感じる。
とくに不機嫌を撒き散らし、話の通じなくなったモラハラ男を目の前にした時には、「今までの職場にこんなにキ◯ガイみたいに怒る人が居たことがない・・・」と、かなりの衝撃を受けた。
まぁ、強いて言うなら妹と似てるような気もするが・・・。( ̄Д ̄)ノ ドンダケ〜
が、荷主さんが現れると「本当に同じ人なの!?」と思うくらい愛想が良くなるモラハラ男の姿を見ていると、もしかして今までもこんな人が居たかもしれないが、自分が気が付かなかっただけかもしれないと思うようになった。
冷静に考えてみれば、船に乗っていた時だって仕事ができる方ではなかったし、失敗も多かったのでムカついていた人が居たであろうこと、間違いなし。
キレずにいてくれていたのも、(職場の)偉い人だって私の話をちゃんと聞いてくれていたのも、肩書パワーのおかげだったのね!!( ゚д゚)
ということは、肩書きのないただのポンコツに対しての扱いは、今が普通なのか・・・。
おじさんが定年して再就職する際、以前の肩書きをアピールしてきて困る(?)というような話を何かで読んだことがあるが、ちょっぴりそのおじさんたちの気持ちが分かる気がした。
もうちょっと敬意を持って接してくれんかね?!という、心の叫び・・・。( ̄Д ̄)ノ
一応言って(書いて)おくが、私はトラックドライバーになる前にどんな仕事をしていたなんて、履歴書に書いて面接の時に話しただけで、自ら他の人に話したことはない。
なのに何故か同じ会社の人はもちろん、他の会社のモラハラ男も、荷下ろしする福岡の受付のおじちゃんまで船に乗っていたことを知っていた、謎。
私の個人情報の管理は一体どーなっとるんじゃ!!!Σ(゚д゚lll)
よく考えれば肩書きによって態度を変えるなんて失礼な話で、相手がどんな立場であろうと敬意をもって対等に接するのが望ましい。
しかし、現実はそのような理想とは程遠い、理不尽なことだらけ。
他人は肩書きや立場によって態度は変わるものだし、根っからの悪人だって存在する。
そのことを肝に銘じてこの人生サバイバルを生き抜きたいと思う、えみ子さんなのであった。
ではでは。



コメント
えみ子さんは以前船長さんだったんですか?
しかもいろいろなトラブルを解決されたとか。
尊敬します!
今のお仕事でもこれから成長していくでしょう。
根っからの悪人だけでなく、一見良い人に見えるけど、そうでない人にも気を付けましょう。
マンゲンサイさん
船長とは名ばかりで、船のトラブルも他のお客に言われて渋々行くようなポンコツっぷりでしたよ。汗
最近は一見良い人そうに見える人が、一番怖いかもと思うようになりました・・・。