20年以上、船に乗り続けても慣れない。
この気象状況に振り回される、この感じ。この先、たとえ船に乗り続けたとしても、慣れることはないだろうと思う。
もういっその事、台風が来ますくらいなら、前日から台風対策をして、堂々と欠航の判断ができる。
しかし、今日のような気まぐれな天気が、一番疲れる。体力的疲労ではなく、精神的疲労。
低気圧の通過による、雨に風の変化。私のテンションは、前日の天気予報で決まると言っても、過言ではない。
せっかくの休日でも、次の日の天気が悪い予報だと、楽しいことに集中できなくなってしまうのだ。なんて不敏。
そして出社の日は、朝起きた瞬間から、天気予報と実際の天気のにらめっこ。
心の中で、これ以上吹かないでくれ〜と思いながら、朝ごはんを食す。
もう味もわかりません。
会社に着いても、出向準備をしながら、やっぱり天気とにらめっこ。
出港までに天候が急変した場合は、欠航させるのだが、勘弁していただきたいのは、出港した後の急な天候悪化。
まだ大丈夫と思っていたところからの、地獄行き。
毎回泣きたくなるが、もう出港したからには、仕方がない。何があろうとも、帰ってこなければ。
今日は予報より、風も雨も弱めだったが、時々、視界が悪くなったり、突風が吹いたり。
ピューっと風の音が聞こえる度に、責任というでっかい重石が、肩にのしかかって来る。(ような気がする。)
そんな刻々と変わっていく天候に、私の神経は研ぎ澄まされて行く・・・。
なんて、カッコいい雰囲気は微塵もない。ただ神経はピリピリしてくるし、些細なことでもイライラし始め、知らない人が見たら、ただの情緒不安定気味のおばさんである。ぴえん。
どんな職業だって、責任というのは伴う。
しかし、人の命を預かるという責任は、やっぱり重いと思うのだ。もっと責任の軽い、気楽な職業につきたいと思う私は、人生ナメてるのかしら?
それにしても、今日は疲れた。早く寝よう。
船に乗り続けている限り、穏やかなまあるい性格にはなれない気がする、えみ子さんであった。
ではでは。
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